11月になり、外での作業も寒くなってきました。
5月に定植したアスパラガスが成長して、いよいよハウスで伏せ込む作業になりました。
ハウスに伏せ込むための準備として、アスパラガスの茎葉の刈り取りや根株の掘り上げ等の作業が残っています。
今回は、畑でのアスパラガスの伏せ込み準備作業について紹介します。
マルチはがし
アスパラガスを掘り起こせるようにマルチをはいでおきます。
今回は、茎葉がまだ緑色で養分の蓄積が続いているということで先にマルチだけをはぎました。
本来は、茎葉を刈った後の方が作業がやりやすいと思います。
茎葉の刈り取り
草刈り機を使い、茎葉を畝の面に合わせて切り落とします。
茎葉を刈り取ることで、根の貯蔵養分が増えるため、アスパラガスの収量増加にもつながります。
刈り取った茎葉は後で集めて燃やすため、なるべくまとまるように刈り取ります。
茎葉に菌がいる場合、圃場に茎葉が残っていると菌が越冬してまた病気にかかる恐れがあります。
そのため、しっかり集めて燃やすことで菌を殺します。
根株の掘り上げ
抜根機を使い、株を掘り起こします。
振動型の抜根機は、土ごと根株を掘り起こし、抜根機の爪に株が引っ掛かり、振動により土を振るい落としていきます。
この時に、根株の重さが1.2kg以上だと充実した良い株だと言えるそうです。
アスパラガスが掘り上げられていきます。
深く掘り上げるため、作業機に負荷がかかりやすいので気を付けて作業しなくてはいけません。
また、根は養分が貯蔵されているためできるだけ切らないように掘り上げます。
土の状態にもよりますが、上手く掘り上げられるとこのように根株が整列した状態になります。
私も教えてもらい少しだけ乗らせてもらいました。
作業してみてなんとなくできると思っていましたが、途中作業機に負荷がかかっていると気づかず作業機を壊してしまいました。
まだまだ上手く乗れるようになるには道のりが遠いと実感しました。
休眠打破(低温処理)
アスパラガスは秋期に休眠に入り、萌芽が抑制されてしまいます。
そのため、伏せ込んだ時に萌芽するように休眠を打破しないといけません。
方法として、アスパラガスを低温に当てることで休眠が覚されます。
やり方としては、掘り上げた根株は山積みにして畑で低温にさらします。
雨を防ぐのと乾燥をさせないようするためビニールシートをかけておきます。
長野県では10日ぐらい置いておけば良いそうです。
具体的には、秋から5℃以下の低温積算温度(0℃以下では1.5倍換算)で、1年株の場合350時間遭遇すれば休眠が覚醒されるそうです。
2年株では500時間遭遇が必要となります。
今回は1年株なので2年株に比べてそこまで低温に当てなくても休眠打破するということです。
まとめ
以上、アスパラガス伏せ込み栽培の畑での準備作業編でした。
約5カ月養成されたアスパラガスが掘り上げられました。
株によって個体差はありますが、そこそこ充実した苗が出来ていて良かったです。
次は、いよいよ伏せ込み作業となります。
一体どんな感じになるのでしょうか?
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