12月になると、気温がぐっと下がり作物が育ちにくくなります。
特に、長野県のような寒い地域では露地栽培はほぼ作れなく、
ハウスがある人は葉物野菜などを作って春を迎えるという農業スタイルです。
今、研修している場所はハウスがあるので「ほうれん草(ホウレンソウ)」を植えました。
今回はそんなほうれん草の定植の様子を紹介します。
苗について
トラッド7という品種です。
多収になる秋まき用の品種です。
土壌適応性は広く、耐湿性も強いため、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができます。
サカタのタネ トラッド7
耐寒性があり、低温伸長性もすぐれているのでとくに低温期には最適の品種です。
チェーンポットという、紙製の鉢が数珠状(チェーン状)に連結した構造のモノに種が播種されたものを定植しました。
上の写真のように、紙でできた小さな鉢(苗ポット)がチェーン状になっています。
そこに種をまくことで紙がついたまま決められた株間で移植することができます。
定植の道具
チェーンポット簡易移植器の「ひっぱりくん」です。
この道具で、溝切り・植え付け・土寄せ・鎮圧の移植作業が同時に行えます。
動力を使わない簡易的な道具ですが、なかなか便利なモノです。
やり方
ひっぱり君に苗トレーをのせて、
チェーンポットの最初の1mくらいを取り出し、棒を挿して固定します。
これでもうセットは完了です。
あとは、ひっぱりくんを引っ張るだけです。
引っ張りながら後ろ向きに真っすぐ下がっていきます。
すると、ひっぱりくんの先端で溝を切り、苗が引っ張られて出てきて、
その後土寄せされ、最後にタイヤとタイヤに押されて土が鎮圧されます。
とても面白く便利な道具です。
水くれ(潅水)
定植が終わったら、水をあげます。
水くれホースのホース(スミサンスイ)を設置しているので、簡単に水を撒けます。
まとめ
以上、ほうれん草の定植についてでした。
これからどんどん気温が下がっていきますが、無事育ってくれれば有難いです。
約2か月後の収穫が楽しみです。
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