最低気温-20℃の北海道から帰ってきて、この寒い時期でも仕事がある場所を探しました。
沖縄や鹿児島・・・色々あるけど、今度は将来の農地の候補地の1つである「静岡県」に行きました。
そして、今までやっていない「葉物」を経験することにしました。
今回、お世話になっているのは静岡県菊川市の「 やさいの樹 」さんです。
社長が女性の方で、新規就農されたということで色々と勉強になるかと思い決めました。
やさいの樹さんでは、冬から春にかけてレタス・キャベツを作り、夏にトウモロコシやオクラを作っているそうです。
現在は、レタスが中心で少しずつキャベツの作業も出てきています。
今回は、そんな主力野菜のレタスの定植の仕方についてまとめてみました。
土地について
これが驚くことに、畑ではなく「田んぼ」でレタスを作っています。
米を作っていた田んぼが冬の間は使われないため、田んぼを借りて裏作として作っているそうです。
田んぼと言っても、畝を作り、マルチを張った上にレタスの苗を植えていきます。
調べてみると、レタス以外にも田んぼの裏作利用で野菜が作られているようです。
西南暖地の水田利用に野菜をという農業経営の方向が定着し、新たな産地化の取組みが多く見られるようになりました。
淡路のたまねぎ、レタス、徳島のにんじん、ほうれんそう、香川のレタス、ブロッコリー、佐賀のたまねぎ、福岡のキャベツ、大分県での根深ネギ産地の拡大等と多彩な産地が出来上がってきました。
これらの産地では、収益面から水稲と野菜の重要度が変わりつつあります。
西南暖地のある産地では、露地野菜の安定生産のために早期に定植するため、水稲品種をより早生系統に変えていく方向も見られます。
引用:クボタ営農ナビ
田んぼを利用することは、畑より簡単に借りられるという点以外にも利点があります。
・連作障害が起きない→水田にしたときにで水を入れる(湛水)するため、病原体や害虫が死滅する。
・水を入れやすい→水田なので用水路から水をひける。
などがあります。
定植の道具について
半自動野菜移植機「ちどりさん」を使って行います。
調べてみると、徳島県の有限会社沢田機工の製品。
レタスの移植には4条植えのモノを使っています。
ここに、苗を入れます。
苗を入れて、スイッチを押します(ハンドルを握る)。
すると、マルチに穴を開けて、そこに苗が落ちるようになっています。
定植について
定植は、とても重要な作業です。
上手く植えることができないと、いざ収穫というときに目標の量や品質のモノを取れなくなってしまいます。
社長によると、「苗が7割。レタスは器ができないと大きいモノができない。
細長いようなつらら状のモノは、器ができずしめつけられた結果、上に伸びたモノだ。
初期成長の外葉の展開がどう起こったかが大切。全てはその前にできた葉の結果である。
いつ何をしたか。1つ1つの積み重ねが最後の収穫の時に結果としてあらわれる。」
と、とても大切なことをおっしゃっていました。
つまり、レタスを丸く、大きなモノにするには苗の植え方が大事ということです。
定植機ちどりは、2人で手押しで動かしていきます。
苗をセルトレイから取る→苗を定植機に入れる→定植機を押す。
簡単なように見えますが、実際にやってみると大変です。
4条植えのため、苗を入れるときは1人あたり2ヵ所に入れないといけません。
苗を人差し指と中指で2つ挟み取り、ポン、ポンと2ヵ所に入れます(落とす)。
入れたら、すぐに次の苗を取って、苗を持ちながら定植機を押します。
押すのも2人のタイミングや力が合わないと、真っ直ぐ定植機が進まず曲がってしまいます。
マルチに真っ直ぐ植えるには、息を合わせて同じタイミングで同じ力で押す必要があります。
なかなかこれが難しいです。
動画を見つけたので、ぜひ見てみてください。
引用:生協の宅配パルシステム
まとめ
以上、定植について(1)でした。まとめていたら長くなったので(2)に続きます。
次は、定植機で植え終わった後の大事な作業を紹介します。
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