山梨県での仕事を終え、7月から北海道の仁木町という町に来ています。
仁木町は、「フルーツの町」と言われており、さくらんぼの生産が盛んです。
(最近はトマトも増えてきているようです。)
前回の山梨ではさくらんぼが終わりかけの状況だったのですが、ここ仁木町ではちょうどさくらんぼが始まったところです。それだけ気温差があるということですね。
正直、さくらんぼは山梨、山形県ぐらいしか思いつかなかったのですが、仁木町も盛んに作っています。
参照:仁木観光協会HP ニキボー https://www.niki-kanko.jp/nikibo/
町のゆるキャラもさくらんぼがモチーフです。
たくさんのさくらんぼ農家さんがありますが、今回は小野果樹園さんというところでお世話になっています。
ここでの作業はさくらんぼを収穫(もぎ)か選果の2種類です。
今回は、さくらんぼの収穫について紹介します。
さくらんぼのもぎ方
さくらんぼがある場所の下にはしごをかけて、さくらんぼを籠にいれていきます。
ポイント1 はしごのかけ方
はしごの位置
木を見て、取りたいさくらんぼがある枝の横にはしごをつけます。
そのさくらんぼが取りたいからといって、真下にはしごを置くと枝が邪魔でさくらんぼが取りにくくなります。
また、横づけしてはしごの上から頭を出すことで、さくらんぼを上から見ることで色や腐りが見やすくなります。
さらに、取りたい枝と枝の間はしごをかけることで両側のさくらんぼが一度に取ることが出来るので、かける位置は重要です。
はしごを動かすことに時間がかかるので、いかに少ない回数ではしごを動かし、さくらんぼを取るかが大切です。
はしごの向き
さくらんぼの木がある畑は傾斜があり、モノを落としたら転がっていくような場所です。
そのため、はしごのかけ方も坂に対してかけて登る方向は必ず上の方から登ります。
下の方から登ると、はしごごと倒れてしまう危険があります。
はしごの開き方
はしごの足は開きすぎても開かなさ過ぎても、倒れてしまう危険があります。
実際にあまり開かなかったせいで、はしごが倒れてしまい落下しそうになりました。
その時はハウスの鉄骨にしがみつき落下は免れましたが危なかったです。
ポイント2 さくらんぼを入れる籠のかけ方
さくらんぼは少しの衝撃でも傷がつきやすく繊細な果物です。
そのため、かごに入れた後も揺れた振動で傷がつく恐れがあります。
そこで、揺れを最小限にするために籠はなるべく手に持たず、少し太い枝にかけるなどして手で揺れる振動をなくします。
また、さくらんぼの籠は斜めにかけて、さくらんぼを置くように入れられるようにします。
ポイント3 さくらんぼの取り方
さくらんぼの色
さくらんぼは、種類によっても色の濃さが違い、収穫の基準が異なります。
そのため、それぞれの指示による色のさくらんぼを選びとります。
下から見るとどれも赤く見えるため、上から見るようにします。
腐っているさくらんぼはその場で下に落とします。
写真のような灰星病がかかっているさくらんぼは、病原菌はもちろん、くっついているさくらんぼもかびてくるので、隣り合っているさくらんぼも落とします。
さくらんぼの取り方
さくらんぼは軸を持ち、軸に沿ってポキッと取ります。
葉っぱや新芽は取らないようにします。
これでは来年に芽が出てこなくなってしまいます。
以上、さくらんぼの収穫でした。
おまけ
さくらんぼを収穫していると、色んなものを発見します。
例えば、ハチの巣
または、鳥の巣。写真はないですが、さくらんぼが食べられちゃうのでかわいそうですが、巣は下に降ろします。
他にも、セミの抜け殻も発見しました。
自然がいっぱいです。
まとめ
さくらんぼの収穫は簡単そうに見えて色々気を付けるポイントがあって、奥が深いです。
特にはしごのかけ方は重要で、それによって作業スピードも変わると実感しました。
勉強になりました。
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