桃の作業は、摘果、袋がけを終え、作業が一旦落ち着いたので、今度はぶどうの作業をすることになりました。
ぶどうは、房づくりや1回目のジベレリン処理が終わり、2回目のジベレリン処理からの体験になりました。
今回は、ぶどう作りには重要なジベレリン処理について紹介します。
ジベレリン処理について
ジベレリン液に浸けることで、種なしぶどうになります。
現代は、種なしぶどうの方が好まれるのでほとんどのぶどうでこの作業をしています。
ジベレリン処理は2回行います。
1回目のジベレリン処理・・・開花前に行い、種なしにするため
2回目のジベレリン処理・・・開花後に行い、肥大化させるため
そのため特に1回目は大切です。
重要なことは、適切な処理期を判断することです。
早すぎても効果がありませんし、処理が遅くなると有核果の混入があります。
*ぶどうの棚のワイヤーに引っかけられるようにカップにはフックがついています。
なぜ、ぶどうが種なしになるかというと種子植物のめしべは通常受粉するとその中で植物ホルモンがつくられますが、ジベレリン処理をすることによって、受粉と受精が終わったとぶどうに錯覚させるのです。
ジベレリン自体は、毒性は普通物(普通物:「毒物および劇物取締法」(厚生労働省)に基づく、特定毒物、毒物、劇物に指定を受けない物質を示す。)とされていて、安全なモノです。
使用についても決まった濃度などがありそれを守って行っているので、種なしぶどうを食べても人体に影響はありません。
ジベレリン液(2回目の時)には、蒸留水の中にジベレリン錠剤 、肥大生長を促すフルメットとジベレリン処理をしたか判断できるように食紅が入っています。
赤くて体に悪いと思うかもしれませんが、食紅なので特に問題はありません。
ただし、作業では手につくので手や腕、時々液が垂れて顔がが真っ赤になります。
やり方
ぶどうの木です。たくさんのぶどうが実のっています。
2回目の時には、すでにぶどうが大きく成長しているので、カップに入れるのも大変です。
上の実も全て液に浸るように入れます。
「肩までしっかり入れて!」と言われます。肩が入らず残っていたら、そこだけ肥大化しなくて商品にならなくなってしまいます。
大きすぎるため片方の手で押したり、ぶどうを横にして少し無理やり入れたりします。
このようにカップを片手で持ち、もう片方の手はぶどうが入らない時に液に押し込むときに使います。
また、ぶどうの棚は私にとっては少し高いので、踏み台を使ったりします。
写真のような小さな台で、片手で持ち運び出来るようになっています。
みんなで場所を決めて見落としがないように気をつけながら前に進んでいきます。
また、時々後ろを振り返ってやり残しをチェックします。
ジベレリン処理したブドウは、写真のように食紅の赤い液がついているのでそれを見て判断します。
処理後は約8時間おいておかないと効果がありません。
雨などで流れたらやった意味がなくなってしまいます。
そのため、天気を確認しながら作業を行います。
まとめ
以上、ぶどうのジベレリン処理についてでした。
このような作業をして、種がなく大きいぶどうが出来ると、知り手間暇かかるものだなと感じました。
あと、丸山フルーツ農園さんのぶどうの棚は少し私にとって高いので、自分がもしやるとしたら低いのにした方が踏み台を動かす手間が減るので効率が上がると思いました。
また、上を見上げて手を伸ばし続けるのも、首と腕が疲れるので低くした方が自分の体への負担が減ると思いました。
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