2月から1ヶ月間トマトの農業法人さんでお世話になっています。
今回は、トマトの下葉かきについてまとめてみました。
まず、トマトについて
あまり意識したことがないかもしれませんが、トマトは花が咲き、その花が枯れて額の中央に小さな丸い実が出来ます。これが育ちトマトの実になります。
つまり、実があるところには元は花が咲いていたということです。
また、トマトは段で育ちます。花(実)と花(実)の間に3枚の葉がついており1段、成長してそれが何段にも増えます。(以下、3葉1花房性とする)
トマトの実が出来ない理由は、花が着かないことが原因だったりします。
詳しい原因は、下のサイトを参考にしてみて下さい。
トマトの育て方com.
下葉かきについて
トマトを収穫した段より下の葉をハサミで切り落とすことです。
農研機構のルーラル電子書籍によると、
下葉を除くこと。葉は植物体の下方から上方へ向かって葉が展開する。生育に役立っているのはもっぱら成葉であり、早くから展葉して葉齢の進んだ下葉は同化力を失い病害の誘発源となる。老化葉や黄化葉、病葉を摘除して病害の発生源を除くことはもちろん、場合によっては成葉も摘除して、通風や採光性の改善を図る。
目的
・病原菌を防ぐ
葉は光合成をおこないために役立つが、役割が終わり老化や黄化すると、病気の原因となります。
病気は人間と同じで弱った所から入ってきます。
また、葉があることで蒸れてしまうので、通気性をよくするためにも下の葉を落とします。
・果実を色づかせる
葉を落とすことで、日が当たり色づきやすくなります。
・養分が葉に回り、果実が大きくならない
葉が多いほどそっちにも栄養が必要なわけなので、葉を落とすことで栄養を実に回してあげます。
参考:トマトの栽培com.トマトの下葉かき
やり方
ハサミを使い、次に収穫するトマトの下の葉を切る。落とす。
3葉1花房性なので、だいたい3枚ぐらいになります。
しっかり、茎の根元から切ったあげます。
残して切ると切り口から病気が入る恐れがあります。
下葉かきをすると、下の写真のようになります。
右側が終わったところで、左側がまだやっていないところです。
下葉をかくと、実が見えてきます。左側は、トマトの実が葉に埋もれてしまっています。
これも右側のようにやっていきます。
また、あわせて「芽かき」もします。
トマトは芽をたくさん出しますが、それを取らないと実の方に栄養がいかなくなってしまうので
芽をこまめに取る必要があります。
おまけ
こんなに高さがあるトマトの上の方は、どうするかといいますと…。
専用の動く台を使い、誘引や摘果を行います。
ちなみに、上からの景色はこんな感じです。
トマトを上から見下ろせます。
まとめ
以上、トマトの下葉かきについてでした。
実家で育てていたトマトは、ほぼ手入れをしていなかったので、実も大きくならなかったのかなと思い、
今回学びました。
トマトは収益がいいと聞きますが、手間もかかるなーと、思いました。
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