今年は、雪が降る長野でも暖冬のためいつもより暖かく過ごせています。
雪もほとんど降らないので、外の作業もすることが出来ます。
と言っても、最低気温が-7℃の日もあったのであまり外仕事をしたくありませんが、外でもわりと暖かく作業できる仕事があります。
それは、今回紹介する「アスパラガスのバーナー処理」です。
火を使うのでわりと暖かく作業できます。
バーナー処理とは
アスパラガスは、株養成期間が終わり、株を休ませる休眠期に茎葉の刈り取りを行います。
そして、刈り取った茎葉などの残渣は圃場の外に持ち出します。
そうすることで、株元や茎葉で越冬している病害虫を外に追い出すことが出来ます。
圃場に残したままだと、それらの残渣が伝染源になって春からのアスパラガスが病気にかかってしまいます。
病害虫は、株元で越冬するので出来たら株元から刈り取るか、刈り取った後の株残渣を引っ張りきれいにした方が確実です。
そして、どうしても残ってしまう残渣をバーナーを使った火炎焼却するのが効果的です。
燃やすことで菌が死滅します。
つまり、バーナー処理の目的は圃場に残っている菌たちを火炎で死滅させることです。
バーナーについて
バーナー種類はいろいろあります。
それぞれ、火の威力や燃料がガスか灯油かなど、様々な点が異なります。
今回は、JAの方からレンタルして3種類のバーナーを試すことが出来ました。
上の写真のバーナーは、火の出る口が3つあります。
火の威力はありますが、その分少し重いです。
燃料は灯油です。
上の写真のモノは、1連のバーナーです。
上の1番上の3連の口のバーナーよりは軽いです。
上の写真のモノは、肩かけ式のバーナーです。
火力が少し弱いのと小さいため、小回りは利くのでハウスの端などに使うのに便利です。
やり方
上の写真のように、アスパラガスの茎葉を刈った後の株元が残っています。
引っ張って抜けるモノは抜きましたが、抜けないものは火で燃やし炭化させます。
このようにバーナーを引っ張りながら後ろ向きに進みます。
火を使うとすすが出て、煙くなるのでマスクをしています。
火はきちんと燃焼していることを確認します。
1畝ずつ丁寧に焼却していきます。
ハウス内は、ビニールを燃やさないよう、火の口が外側に向かないように気を付けました。
燃やすと上の写真のようになります。
どちらかというと白かった茎が黒色になりました。
バーナー処理前と処理後の圃場の違いを見てみると一目瞭然です。
写真左側は、黒くなっていて残渣が炭化したのが分かります。
これで病害虫も死滅したと思います。
今年は病気があまり出なくなればよいです。
まとめ
以上、アスパラガスのバーナー処理でした。
今回3種類のバーナーを使ってみて、私は口が1つの大きいバーナーが軽くて良いと思いましたが、人によっては3連の口がある方が火力が強くてよいなど感じ方が違いました。
どの道具も基本は同じですが重さや威力、価格などそれぞれ異なるので、色々使ってみて自分に合った使いやすいモノを選んでいきたいと思いました。
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