農家への道のり

農業生活3ヶ月を終えて実感した3つのこと。

農業をアルバイトですが3ヶ月行い、色々と大変なこともありましたが
学んだことも多くありました。
今回は、そんな学んだこと、感じたことを3つにまとめてみました。

①農業は1人では出来ない

6d52a2cae5393d697e658c88a16c1660_s
これは、やっていて特に実感したことです。
私は、最初に「職人みたいになりたい」ということも含め、農業を進むことに決めました。
詳しくはこちらを 農業を始めようと思ったわけ。
 
しかし、農業は職人とは少し異なっていました。
私が感じた異なる点は、「1人では決してできない」ということです。
「職人」の場合、自分1人でその道を極めていけばいいですが、
「農業」は人の助けも借りなければやっていけません。
そこが違うのかなー?と、感じています。

eb26db21cbfbc9b68d33d0f2b69293d4_s

なぜ、1人ではできないかというと、農作物は全てコントロールすることができなく、
実がなるときはいっせいになって一気に収穫しないといけません。
1人で小さな畑をやるだけなら問題はありませんが、現実食べていくにはある程度の規模が必要です。
そうなったときに、1人で全て収穫しようものなら完熟しすぎて売れないものが出たり、
収穫で手一杯で出荷ができない、などの問題が出てきます。
また、収穫以外にも、例えば畝にマルチを張るとき、1人ではマルチを張ることは出来ません。
優秀な機械を持っていれば別ですが、私みたいな素人には無理なことです。
つまり、作業1つにおいてもずっと人の手がいるというではありませんが、
忙しい時や1人でできない作業の時に助けが必要です。

②やっぱり力作業は男性に劣る

4fe96d542d1fa1d11b982df0392cc04d_s

働いてみて分かったことが、「女性は力では男性に劣る」ということです。
私は、やっていれば筋肉もついて重いモノも持てるだろうと甘く考えていました。
しかし、実際は最初よりは多少持てるようになったものの、男性と比べると比べ物になりません。
働いているときに、少し無理をして重いモノを持ってみましたが、そのせいで腕が痛くなったりしました。
男性の場合、私より細そうな人でも、同じモノを軽々と持っていました。
私は、それを見たとき「ああ、力では勝てないのだな。」と、思い知らされました。
そして、もともと体の構造が違うため、そこの部分は諦めようと考えました。

ffae8e11d31d7f080ffb4774832ae03b_s

男性には力では勝てないぶん、逆に女性が勝てる部分がある。
例えば、検品や包装などの細かい作業では女性の方がむいている。
その部分をがんばろうと、働いていて思い至りました。

③1つ1つの作業を丁寧に行う

8c6a8fffd1e3318b3bda31933fadc083_s

言葉ではなんとなく分かっていましたが、働いてみて改めて実感しました。
例えば、畑作業の場合、畝がきれいにならされていないと、
マルチをかけるときにボコボコして上手くマルチを張れない、とか。
除草剤を少し適当に撒いたら、そのせいで草抜きが大変になる、など。
農業は1つ1つの作業を丁寧にやらないと次の工程の時に苦労する羽目になります。
実際に、手を抜いたわけではありませんが、ある作業がしっかりできていなかったことで大変な目に遭いました。
他の仕事でも当てはまるかもしれませんが、特に農業においては重要だと感じました。

以上、3つの点を働いて実感しました。
今後、さらに色々と感じることはあると思いますが、1つ1つ感じたことを大切にしていきたいです。

おまけ

969b2b66cedb31b473d6afbbff5bc7ac_s

働いてみて、正直体が大変な時もありますが、「農業は楽しい」です。
アルバイトなのでまだまだ本当の辛さを味わっていないだけかもしれませんが、
日々学ぶこともあり、「こうしたい」「ああしたい」と、考えが膨らみ、おもしろいです。
今後、「農業は辛い」と思うときも来るかもしれませんが、
今の気持ちを大切にやっていきたいです。

まとめ

以上が、私が農業生活3ヵ月を終えて感じたことでした。
人によって考え方や思うことは違うと思いますが
ぜひ参考にして頂ければと思います。

関連記事

  1. 農家への道のり

    鋭い目のチェックが必要!ジャガイモの選果

    季節は秋からすっかり冬に移り変わってきています。北海道では、10月…

  2. 農家への道のり

    アスパラガス伏せ込み栽培(畑での準備作業編)

    11月になり、外での作業も寒くなってきました。 5月に定植したアスパ…

  3. 農家への道のり

    一人前の水やりをするには10年はかかる

    「水」は植物の成長には欠かせないものです。そして、そのための「水や…

  4. 農家への道のり

    真っ赤なリンゴの秘密!りんご玉回し

    スーパーでも目を惹く赤い色のりんご。みなさんは、りんごがどうしてま…

  5. 農家への道のり

    信州の冬には欠かせない!野沢菜の収穫について

    野沢菜と言ったら、長野県ではとてもメジャーで欠かすことのできない野菜…

  6. 農家への道のり

    半永久的にイチゴを作れるランナーとは?イチゴの苗手入れについて

    現在は、長野県でイチゴの農業アルバイトをしています。今回は、大きく…

コメント

    • 石橋慎司
    • 2017年 4月 03日

    見失わずにやれているようですね。
    とはいえ、あながちそうでもないことも。

    1一人では出来ない
    米の種蒔きだけは機械を持っていても毎年3人手伝いを頼みますが、
    田植え、稲刈りその他は一人でやってます。多少ビビられますが。人件費は結構きついので。
    機械と環境作りで結構なんとかなるもんです。
    でも確かに堆肥を軽トラでまく時は一人と二人じゃ半分どころか1/4とか1/5ぐらいの労力しかいらなくなるよね!
    できなくもないけど、手伝ってくれる人がいるとむちゃくちゃ助かる!んだよね。

    2力ではかなわない
    こればっかりはその通りなのかもしれないけど、
    体重や筋力がありすぎる俺みたいな奴はどうしても力任せにやって疲れてしまったり、怪我してしまったりする傾向が強くなります。アホなだけかもしれませんが。
    今更性転換もゴリマッチョになるのもナンセンスなのだから、だからこそ管理機とかの機械や道具の上手な使い方を覚えればいいんだって見方になった方が良いと思うなあ。
    筋力勝負だとおもわれるクワでもバランスとタイミングと重力を上手に使えば普通の男よりも上手になれますよ。
    むしろクワは男の方が苦手ってのは定説だったりします。

    3丁寧に!
    そう!そう思う!そうすればきっと仕上がりが素晴らしいものになるのだろうって俺も思った!
    けどそうすると仕事が進まない…。
    もう少し経つとサボっても全然OKなところが見えてきます。
    もちろん丁寧にしないと酷い目に遭うポイントもね。
    楽をしよう、もうズルだってしていい。むしろ積極的にサボろう!
    ぐらいの勢いで作業の効率化を考えないとつらいですよ~。

    なんか否定ばっかしてるみたいでごめんね。
    でもまだまだ「先の話」があるのよ~。

    • agri12-girl
    • 2017年 4月 05日

    >>石橋さん
    お忙しい中、コメントありがとうございます!

    2、確かに、機械や道具の使い方は私も思います。
    おばあさんでも上手く使っている方は、変に力を入れないで道具の動きを利用していますね!
    見ていると簡単そうにやっていますが、まだまだ私は使いこなせません・・・。

    3、そうですね。人間楽しようという考えから、発明なんかが生まれますもんね・・!
    時間は有限なので、色々と考えないといけませんね。
    色々と勉強になります。

    今後、さらなる壁にぶつかると思いますがその時にいろいろと教えて頂ければと思います。
    否定でも全然良いです。素人の個人的な考えなので。
    よろしくお願い致します!!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

PAGE TOP