農業をやってみたいけど、いきなりはハードルが高い、もしくは自分は本当に農業をしたいのか、と悩んでいる人はいませんか?
また、慣行農業(通常の栽培方法)をしていて、有機農業を経験してみたいという人はいませんか?
今回は、そんな人にもおすすめの有機農業を少し経験してみるという仕組み「ウーフ(WWOOF)」について紹介します。
海外にもありますが、今回は日本に絞って紹介します。
ウーフとは?
お金のやりとりのない、人と人との交流です。
World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字です。
WWOOFは、有機農場を核とするホストと、そこで手伝いたい・学びたいと思っている人とを繋いでいます。
有機農業とは、無農薬、無化学肥料で作物を栽培する農業で、人間と動物、環境にも考慮した農法です。農薬を使う方法よりかなり手間がかかり、また大型機械を使わない場合も多く、人手が必要です。
引用:ウーフジャパン
とのことです。有機農業に興味があって体験してみたいという人におすすめな仕組みです。
具体的には、ウーファー(手伝いする人)が働くかわりに、寝る場所と食事をホスト(受け入れ先)から提供してもらうというものです。
HPでは、労働力というよりはあくまで「力」を提供すると書いてあります。
世界中にその仕組みがあり、日本でも募集している所がたくさんあります。
ウーフの仕組みについて
ウーファーに登録した人が利用できます。
ただし、日本国内のウーフに登録しても、海外のウーフをする場合は管理機関が異なるため別途登録費がかかります。
日本国内のWWOOF(15歳から)
ウーファー 一年間登録費 一人 5,500 円
*途中でやめることなく継続される場合、優待登録費が適用されます。
継続優待登録費
2年目 5,000円
3-4年目 3,000円
5年目以上 1,500円
サイトから申込 →ウーフジャパンの口座に送金 →支払い完了の通知
が来たらウーフの登録が完了です。
ウーファー=WWOOF体験する人
WWOOF登録し、WWOOF体験する人。「力」を提供する人。ホストを助ける人。旅人。学習者。ホストの家族や親戚のような友達。*ウーファーは、労働者・従業員ではありません。
ホスト=受入先
WWOOF登録し、食事と宿泊場所を提供する側。受入先。有機農家のほかに、持続可能な生き方に取り組む自然体験学校、農家民宿、農家レストランなど、地に足のついた生活を営み、多種多様な人たちを受け入れる温かな気持ちを持つ半農タイプのところ。
ウーフをするのに向いている人
1、有機農業に興味がある人
農業の中でも、有機農業とは無農薬、無化学肥料で作物を栽培する農法です。そのため、通常より雑草が多く生えたりして手間がかかったりはします。
しかし、環境負荷が少ないなど良い面もあり興味がある人は、まずは体験だと思いやってみるのも良いと思います。
2、人との交流を楽しめる人
ホスト(受入先)に仕事を始め、食事なども手伝ったりと、様々なことを教えてもらいます。
そのため、作業のやり方を教えてもらい、一緒に作業するということを楽しめなくてはウーフには向いていません。
むしろ、ホストとのそういうやり取りを楽しむ人がウーフをしています。
3、お金はなくても田舎ならではの生活を楽しめる人
ホストは有機農家や自然体験学校、農家民宿、農家レストランなどの半農タイプです。
そのため、ホストの暮らしは、多くが自給自足の生活で慎ましく暮らしています。
食事は、外食したり出来合いの総菜を買ったりではなく、自分たちで手作りしています。
なので、そのような生活を一緒に楽しめる人が向いています。
ウーファーの仕事内容
ウーファーの仕事はホストの業種や季節によって様々です。
基本は、1日6時間、1週間以上の滞在のときは週に1日は休日を入れることになっています。
例えば、雑草とり、種まき、収穫、薪割り、干草作り、動物のえさやりや世話、鶏卵とり、生産物の梱包と配送、建物や備品の修理、看板作り、食事づくりや手助け、後片付け、子守り、子どもの勉強相手、ホストのおじいちゃんおばあちゃんの話し相手、掃除、事務などさまざまです。
各ホストのプロフィールにお手伝い内容が記載されています。
ウーフのメリット
1、人とのつながりができる
様々な人と友達、もしくは家族のような関係になれます。
一緒に暮らして、仕事や食事も一緒の場合が多いので、ホストと深い絆が生まれ、自分の家族とは別にもう1つの家族が出来るようなものです。
そこでの暮らしを終えた後も、手紙のやり取りや遊びに行ったりと関係が続くことが多いです。
2、新しい知識と経験を得られ、自分の視野が広がる
ウーファーの仕事は、今までの生活では経験しなかった、畑仕事や動物へのえさやり、建物の修理など、初めてのことばかりです。
そのため、今後の自分の生き方の中の新しいヒントが見つけられたり、価値観の多様性を感じ、人として向上できます。
3、食事や宿泊費などを気にしなくてもいい
働く(力を貸す)代わりに、食事と宿泊費はタダです。
そのため、有機農業を経験してみたいけどお金がない、ちょっとやりたいけど生活を気にすると出来ないという人は、ウーフを使い経験してみるのも良いと思います。
ウーフのデメリット
1、お金が溜まらない
ウーフは賃金が発生しません。
力を貸す代わりに、食事や宿泊する場所を提供してもらえるという形です。
そのため、将来のためにお金を貯めたいなどの人は向いていません。
ただし、食事や宿泊費は気にしなくてもよいので、少し経験してみるのは良いと思います。
2、自分の時間をたくさんは取れない
寝泊まりする場所は、専用の家や一緒の家など様々です。
しかし、一緒に食事を作り、一緒に食べる所が多いです。
また、ホストはウーファーとの会話を楽しみにしています。
そのため、仕事を終えたら、1人部屋の中で自分の時間を楽しみたい、ホストと話したくない、あまりコミュニケーションを取りたくないという方は向いていません。
自分の時間がないわけではありませんが、せっかくホストに色々教えてもらえる機会なのでそれを楽しむのが良いと思います。
まとめ
以上、ウーフについてでした。
詳しくは、ウーフジャパン のサイトを見てみて下さい。
いきなり農業をするのはハードルが高いという人は、まずはこういった仕組みを使って農業を経験してみるのもいいと思います。
自分が今後どのように暮らしていきたいなどの方向性も見えてくるかもしれません。
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