ファームかずとでの仕事が終わり、5月中旬から桃やぶどうの観光農園をやっている山梨県の丸山フルーツ農園に来ています。
こちらの観光農園は、さくらんぼ、桃、ぶどう、(すもも、柿、りんご)を育てています。
山梨県はフルーツ王国で有名ですが、その要因は以下のことからです。
①「昼と夜」の一日の気温差が大きい、②年間の日照時間が日本一長い、③年間の降水量が少ない、という内陸性気候で、おいしい「くだもの」や「野菜」の栽培に適しています。
太陽の光がたくさんあたることで、農産物を甘くする素(でんぷん)が作られます。一方、夜の気温が低いと、そのでんぷんは無駄に使われず、「くだもの」などの内部に貯えられ甘み(糖分)に変わります。だから山梨県で育った農産物はおいしいのです。また、降水量が少ないと病気にかかりにくく元気な農産物が育つのも特徴です。
さくらんぼや桃のシーズンはこれからですが、今回はその前に行う作業「桃の摘果」について紹介します。
桃について
桃は中国が原産で、中国では3000年以上前から食用として栽培されていたといわれます。
引用:果物ナビ
モモは1本だけでもよく結果し、植えつけた翌年から楽しめます。しかも、わずか数年で成木になり、たくさん実をつけます。果実も大きく、とりたての完熟果を味わえます。しかし、病害虫が多く、薬剤散布や摘果、袋かけなどの手間や技術が必要で、ただ植えておくだけではよい実は収穫できません。
引用:NHKみんなの趣味の園芸
桃の栽培について
桃の栽培は、剪定(せんてい)、摘蕾(てきらい)、摘花、交配(授粉作業)、摘果、袋がけ、除袋(じょたい)、収穫が一連の作業となります。
今回働きに行ったときが、5月の中旬だったため、私は「摘果」から作業を体験しました。
摘果の目的
実を減らすことで、桃の木の根から送られてくる栄養素や旨味となる成分を集中的に果実に送ることが出来て、その結果果実の肥大化につながる。
また、傷ついていたり、成長不良などの実を減らすことが出来る。
摘果の方法
桃の木です。
このように、実がたくさんついています。
桃じゃなくてまるでぶどうのようになっています。
また、このように実が小さいモノや傷がついたモノがあります。
そのため、一枝に1個だけ実を残すぐらいであとは全部手で取ってしまいます。
もちろん、残すのは一番大きく、傷がついていない実です。
長い枝は2個残すときもありますが、枝が短い所や葉っぱがついていなく養分がいかない実は取ってしまうので
1個もついていない空枝(からえだ)もあります。
そのため、一枝に1個だけ実を残すぐらいであとは全部手で取ってしまいます。
もちろん、残すのは一番大きく、傷がついていない実です。
長い枝は2個残すときもありますが、枝が短い所や葉っぱがついていなく養分がいかない実は取ってしまうので、1個もついていない空枝(からえだ)もあります。
500円玉より大きいサイズです。
すでに硬い実です。
また、実はよく見ると丸いモノと少し平べったいモノがあります。
桃の実に縦に伸びる縫合線という線が見えてきます。
平たい実は、縫合線が6:4で実の真ん中から少しズレて入っています。
しかし、中を割って見ると綺麗な種が入っています。
逆にピンポン球のような丸い実は、5:5と縫合線が入っています。
中心に割って見ると、中に種が2つ入っています。
これを双胚果(そうはいか)といい、生長していくと2つの種も大きくなり、変形した桃になり実が割れてしまいます。
本来、桃の種は2つあるのですが、大きくなるにつれて生育中に片方の種がこぼれ落ち1つになります。
そのため、摘果では、少し縦長の実を選んで残します。
詳しくは こちら を見て下さい。
参考:ふえふき旬感ネット http://www.fuefuki-syunkan.net/2011/momoprocess.html
桃の作業講座 https://eat-a-peach.jp/kouza_tekika.htm
こんなにたくさんある所も、一番良さそうなモノを選んで残します。
これで養分が集中的にいき、1つ1つの実が大きくなります。
摘果した後は、木の下にこのような摘果桃がたくさん落ちています。
まとめ
以上、桃の摘果についてでした。
摘果をしないとこんなにたくさんの実が果実となってしまうと思いませんでした。
しかし、摘果しなくても果実にはなりますが、栄養がいかないため大きく甘い果実にはならないので摘果はやはり必要な作業だと思いました。
丸山フルーツ農園の畑は広いのでまだまだ摘果の作業が続きそうです。
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