最近は、少しずつ暖かくなってきて、作業もつらくありません。
12月末に来たばっかりの頃は、朝はマイナスを記録した日もあり、寒くてそれだけでも大変でした。
今回は、前回のビニール張りとは別の管理作業「換気」を紹介します。
換気について
レタスは植えてからも、管理をしなくてはいけません。
これは、どの作物でも必要なことです。
レタスの場合は、前回のビニール張り(トンネル)で温度を暖かくしてあげます。
そのあとも、レタスの成長に伴い、ビニールを開けたり、閉めたりして温度を調節してあげなくてはいけません。
基本は、レタスの大きさに合わせて、風が通るくらいに開けます。
開ける段階も、最初はビニールの片側面だけを開け、レタスの生長に合わせて、どんどん上にビニールを上にあげていきます。
また、ある程度の大きさになったら、片側だけではなく、反対側も開けて、両側換気します。
この換気をいつどのぐらいやるかなど、社長が天気予報や今までの経験から判断します。
例えば、これから気温が高くなると分かったら開けたりします。
なお、片側だけの時は、東か南側だけを開けます。
また、下の写真にある、ピンク色のモノ(パッカー)を使って数か所だけ、ビニールを開けるときもあります。
他にも、あまりに寒い場合、ビニールを張ったレタスにさらに不織布(パオパオ)をかけたときもあります。
作業について
作業は、基本1人1列ずつ列に入り1列換気して、次の列に、という感じです。
簡単そうに思われるかもしれませんが、しっかりビニールをあげ、紐に挟んで留めないと、雨や風でまたビニールが落ちてやり直しということもあります。
畑もたくさんあるため、半日換気作業の日もありました。
換気作業は、すべて手作業で行われているので管理作業としては他の場所でも問題になっているようです。
こんな記事 も見つけました。 参考:香川県 レタス用トンネル簡易換気装置と利用法
装置を使って、作業を省力化しようという考えですね。
ただ、場所によって建物の日陰の影響で、レタスの大きさが異なっていたり、とあるので
人の目で見て換気するのが確かではあるとは思いました。
換気の必要性
レタスは、
換気が不十分でトンネル内が高温になると、不結球になりやすいので注意する。
春先でトンネル内が高温になってくる季節であり、レタスの品質低下が早いため収穫期間は 2週間程度を目安に行う。
収穫の遅れは、病害球(腐敗病)や裂球などの品質低下を招くので、適期収穫に努める。
引用:佐賀県 レタスPDF http://www.pref.saga.lg.jp/kiji00343583/3_43583_7_2016225141830.pdf
そのため、収穫できるまで育ったらビニールを片付け、高温にならないようにしてあげます。
高温になりすぎたら、とろけて腐ったりして収穫時に捨てることになります。
まとめると、換気とはレタスの生長に合わせてトンネル内の温度を調整することです。
レタスは商品ではありますが、生きものであるので、寒かったら暖かくしてあげて、暑かったら換気して涼しくしてあげます。
おまけ
今いるやさいの樹さんがある静岡県は、「風」がすごい強いです。
この風は、「遠州空っ風」と有名な風だそうです。
静岡県西部の冬の風物詩でもあるそうです。
詳しい原因は、このサイト を見てください。
参考:静岡ジモティーズ http://rabico.cocolog-tnc.com/gmt/2011/09/post-f4ea.html
私は、長野県出身で山に囲まれていたせいかここまでの風を体験したことがありませんでした。
静岡に来て感じた1つの驚きでもあります。
この風により、換気作業も大変になります。
例えば、しっかりビニールを留めてあげないと、強風の次の日にビニールが落ちていて、またやり直しということもありました。他にも、風で張ったビニール(トンネル)が破けて、直す作業もありました。
風も悪いことばかりではありませんが、強すぎるのも考えものですね…。
まとめ
以上、管理作業の1つ「換気」についてでした。
1つ1つの何気ない作業も全てレタスが出来たときの「結果」につながる。
このことを胸に置いて、気を抜かず1つ1つ作業していこうと思います。
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